« またしても | Main | 「We are SMAP!」2010 CONCERT DVD »

「K2」 11/4ソワレ、11/5ソワレ

世田谷パブリックシアターで上演中の「K2」を観てきました。

以下、ネタバレ在ります。ご注意ください。


堤真一が演じるハロルドは物理学者
草なぎ剛が演じるテイラーは地方検事補

物語の登場人物はこの二人だけ

下世話なことから、すごく深いことにまで、思いが及ぶ作品でした。

二人は登山家。プロではなくて、アマチュアの趣味で登山をしている。

物語の最初は、テイラーは賢く、勇敢な男なのかと思うが
じきに、未熟な男であることがわかる。

おそらく、自分の有能さを自分で証明したくて、山に登るタイプ。征服心があるというか・・
そうやって、いつも証明していないと、プライドが保てないような感じ・・

仕事では、自分が対面している犯罪者はクズ野郎だと罵ることで
恋愛では、女を動物がするように犯すことで
自分のプライドを保っている男。本当は自信がないことを隠して生きている。


ハロルドの登山に対する思いは全く違う

機械化が行過ぎている世の中でに嫌気が差していて
「山こそが、世界中で一番純粋な場所なんだ」と感じている


その考え方の違いは、
極限状態でテイラーから「山登りなんて、ただの気晴らしで、本当は好きじゃない。これは自分の人生じゃない」
という言葉になって出る。
(テイラーのその言葉に、ハロルドは落胆する。本物の登山家だと思っていたのに、と)

時として、ハロルドが、テイラーの父親に見えるような瞬間もありました。

すごく、下世話な感想を言うと、世を憂いて、ヒッピーにまで身をやつしたハロルドが、大切な嫁と出会って、幸せになれたのなら、山登りなんてしてちゃダメだよ~
と思ったり。

あ、でも「山ほど純粋な場所はない」とか、言っちゃうなんて、山にとり憑かれちゃってるね。だったら、仕方ないね・・
とか(笑)

深い話だと「起きていることを受け入れなければ」と、まるで、高僧が言うようなことを、ハロルドは言うわけです。
深いわー。


テイラーは、とにかく、自分、自分の人で。

1人で下山できる可能性があるから、行け、というハロルドの提案を拒否する、その理由が
「この先、自分は友を置いて降りた、ということを、思い出しながら生きるのが、惨めでつらいから」

だと。

どんだけ、自分、自分なのさ!お子ちゃまめーーー!

むきーーー!

そんな、テイラーが、ハロルドのある頼みを聞いて
「わかった」

と返事をして、1人で山を降りる決心をする・・


あの「わかった」は名セリフだと思います。

あの瞬間にテイラーは、自分のことしかない、お子ちゃまテイラーから、本当に友のことを考えられる、大人の男になったと思いました。


ストーリーが幾重にも解釈できて、しかも、自分と比較して感じることができるので、何度も観たくなる作品です。


4日は、友と一緒に観劇して、その後に、女子会的に(笑)語りに入ったのですが(剛FAN3人、慎吾FAN1人)

「しかし、何で山登りするかね?わかんねー」との発言に

「それはさー、うちらが、ライブに何度も行くのと一緒だよ。同じものを何回も観て楽しい?って言われても、楽しいじゃん?!だから、きっと、山登ってる人も最中には、なんか脳内で気持ち良くなるものが、放出されてるんだよ、きっと」

「んー、他人のことは言えない・・」


そんな、会話が繰り広げられました。


キャリアの違う、二人が繰り広げる演劇空間は、豊穣です。
また、もう一度、観に行きたいです。

※上記に書きました、セリフはうろ覚えで、正確ではないです。
今後、脚本をあたる機会がありましたら訂正致します。

|

« またしても | Main | 「We are SMAP!」2010 CONCERT DVD »

SMAP」カテゴリの記事

エンタメ」カテゴリの記事

Comments

今日の朝刊のエンタメ記事内「イチオシ」という所に
写真付で批評が載っていました。
「濃密で生々しい極限劇」と。

お仕事とは言え それだけ熱演の毎日のお二人
終演後 感情の高ぶりを鎮めるのには
相当な気力&体力が要るのでしょうね。
千秋楽まで何事も無くやり遂げて欲しいです。

先日友だちが観に行って
「圧倒された!コンサートのつよしとはまるで違った!」と
コーフン気味に話してくれましたよ。

今回チケ取りできなかったんです。。。
以前住んでいた所に近い場所での公演でしたから
久し振りに訪れてみたかったんですけど。。。。

Posted by: ナナコ | November 11, 2010 at 06:58 PM

ナナコさま

いつも、情報&書き込みありがとうございます~

ナナコさんと、さるすべりさんのおかげで、ブログ閉じないでいられてます(マジで!)

舞台は生モノで、受け取る人によって、感想も違うし、公演期間中の最初と最後でも印象が違ったりして、そんなところがたまらないです。

最近だと、TLSが公演終盤に向けて、どんどん劇場が熱っぽくなっていったのが・・たまらなかったです!

自分の次の観劇は、楽前の27日なんですが、それまでは、観劇した方の感想を読んで、世田谷に思いを馳せています。

Posted by: おまけ | November 14, 2010 at 08:04 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« またしても | Main | 「We are SMAP!」2010 CONCERT DVD »