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映画「僕と妻の1778の物語」

連続ドラマの「僕シリーズ」と同様に、オープニングはタイトルが映し出されると、バックに右上から差し込んでくるような光
それだけでもう、鳥肌が立ちます。

以下、物語の核心に触れるネタバレがあります。
未見の方は、どうかお読みになりませぬよう!
何気ないところでも、気がつくと涙がこぼれているようなシーンが何度もありました。
ぜひ、まっさらな気持ちでスクリーンに向かって欲しいです。


SF小説家のサクは病気の妻のために1日1話のお話を書き始めます。
この映画、夫婦や恋人同士で見るのもよいですが、私は、誰か自分にとって大切な人を、看病して見送ったことがある方がみたら、きっと癒される内容だと思いました。


妻の死期が近づいて、お話を書き続ける自分のことを
「節ちゃんが許してくれているだけなんです」と言ったり

タイトル「最終回」のお話の中の一文に
「きっと迷惑していたことでしょう」と書いたりする

サクは死にゆく妻を前にして、とても謙虚な気持ちで向かいあっていたのだと思いました。

その心境は、自分が父親の介護で、いよいよ父の死期が近づいてきたときの心情と重なる部分が多くて、いろいろなことを思い出しました。

介護生活をはじめた頃は、看病して「あげている」とか、看病「させられている」と思っていたのに、
だんだん、闘病している本人のつらさを、周りの人はかわってあげることも、完全に理解してあげることもできない、かなり無力な存在であるんだと、嫌でも気がつくことになり

最後には、手厚い看病のうちのいくらかは、自分(たち)がやりたくてやっている。というか、自分(たち)を納得させるためだったり、気持ちを癒すためにやっている。つまり、やらせてもらっているのだ、という心境になりました。


映画の印象を、色で例えると、「白」や「まっさら」という言葉が浮かびます。
実際に白い背景がたくさんでてきたように思いました。

病院で亡くなるときに、あんなに静かな環境でいられるというのは、あまりないのではないかとも思いました。
臨終の際の病室というのは、思いのほかうるさい場所です。
装着された、数々の医療計器類のアラーム音や、モニターが発する音、場合によっては、ベンチレーターの規則的な音もあるでしょう。

自宅介護ですら、父が亡くなったあとに、全ての機械のスイッチ(生きている間は、絶対にオフにすることはありえない機械類)をオフにしたら、シーンとしたのを覚えています。

だから、静かな臨終は、うらやましいものに映りました。
(もしかしたら、ホスピスのような治療を主としない病院では、静かな臨終を迎えられるのかもしれませんね)

節子が息を引き取った後、朔太郎には、節子の「これじゃエッセイじゃない」という声が聞こえますが
何か一言、言われたような気がする、という体験は、私にもありました。

私は「もう、あきらめなさい」っていう、父親の声が聞こえたような気がしました。

母も私も、執念深くて、最後まで打てる手は打つ、という感じだったので・・だから、そんな父の声が聞こえた気がしたのかもしれません。

そう、あとは、男の人が女性を思う気持ちの強さって、ものすごいんだな、って

竹内結子さんは美人なのにかわいらしくて、感情移入して見てしまいます。

あと、谷原章介さんが、いいキャラで、サクの親友の作家役を演じています。

実際の現実に、ああいう、ちょっと的外れにがんばって空回りするキャラって、場を和ませてくれて、とっても貴重!!


剛くんが、インタビューで、この映画では、たくさんの奇跡的なことが起きて、後押ししてくれた、と答えていますが、本当にそれがわかります。

その奇跡は、作品に関わった方が呼び込んだ奇跡だと思いますが・・

「僕シリーズ」は剛くんにとって、すごい財産になっているということが、わかって幸せな気持ちになりました。


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Comments

昨日観に行ってきましたよ。

モデルとなった眉村卓さんの「なぞの転校生」が大好きで
その方の実話と聞いて すごく驚いています。

つよしクンは 本当にいろいろな顔を持っていますよね。
スバラシイです。
共演の竹内結子さんとのとっても仲良しな感じが
スクリーンに溢れていて やさしい気持ちになりました。

僕シリーズの世界観が好きで
今回もやっぱりやっぱり泣いてしまいました。。。

観に行った映画館では
上映前と上映後の劇場内に流れる音楽が
「短い髪」だったんですよ〜heart02
だから映画が始まる前から泣きそうでした(笑)
コレって どこでもそうでしょうかねぇ〜

もしもココだけのことだとしたら
スタッフの方の気遣いに 感謝したい!

Posted by: ナナコ | January 23, 2011 at 06:30 PM

ナナコさま

「なぞの転校生」タイトルは聞いたことがありますが、読んだことはなく・・ドラマ化、映画化もされている、有名な作品ですよね。
あまり、本を読んでいなくて、お恥ずかしいです。

ナナコさんの行かれた映画館、なんて凄い気配り!
映画館関係者に、剛くんのFANの方がいらしたのでしょうか。
私は、近所のシネコンで見ましたが、そんな粋なはからいはありませんでしたよ!

剛くんの関わる作品は、ロングランやシリーズ物になることが多いのは、剛くんの仕事に対する姿勢が生み出る賜物かなあ、と思います。

現在放送中の日曜9時「冬サク」のほわっと白い剛くん(笑)のたたずまいも好きです~

お話は、韓流ドラマっぽくもありますが、それでもいいっ!(笑)

Posted by: おまけ | January 24, 2011 at 04:43 PM

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